インサイドを観て改めて思いに耽る。(感想、ネタバレあり)
7月13日。
この日はビッグタイトルがいくつか公開されて、映画館も金曜(平日)とはいえど混雑していたんじゃないかと思います。
そして、その中にインサイドも公開されていまして。何ヶ月も前から楽しみにしていたので公開初日に行くぞと思っていたのですが、私情で叶わず2日後の日曜日に友人と連れ立って観に行きました。
ホラー枠と言うよりサスペンス寄りなのだろうなとCMや予告で察していた通り、
実際、人間が一番怖いんですよ。と首元を揺さぶられるような映画でした。
ストーリー
出産を控えた夫婦を襲った、不運な交通事故。この事故で夫は帰らぬ人となり、お腹の子どもと共に生き残った妻サラは、補聴器が必要な程の聴覚障害が残ってしまった。
新しい命の誕生だけを心の支えに、一人で暮らすサラ。隣人たちにクリスマスパーティの誘いに乗り切れずに断りを入れた後、突如深夜に見知らぬ女が家に訪問、そして侵入……
女はサラを執拗に追い詰めて襲ってくる。
補聴器は壊れて耳は聴こえず、幾度も救出のチャンスはあれど救われることはない。そして無慈悲にもサラの陣痛が始まってしまう。
最悪のシチュエーションで、最凶のクリスマスが幕を開ける。
女の正体とは、そして目的は一体何なのか……
ざっくりあらすじ。
どうやらこの映画、「屋敷女」という映画のリメイクと知ったので、そちらも観てみたいなと。屋敷女のあらすじを見ても、ほぼほぼストーリーは一緒でした。いやめちゃくちゃ怖そうでヤバイです。
少し話がそれるのですが、このブログを書くにあたって調べていたら「屋敷女」と「座敷女」が混ざって紹介されていて混乱しました。
座敷女は、まだストーカーという言葉がない時くらいに発行されたホラー漫画で、また別物です。筆者のトラウマ漫画なので、気になった方は是非。
まず、目的がわからずに襲い掛かられる恐怖を思う存分に味わいました……完全に通り魔かと思ったけど、勿論サラを襲う理由は存在してます。安心してください。
これは、朝一で観る映画じゃなかったな……とポップコーンを食べる手が完全に止まってしまうくらいでした。
自宅と近所で起こる事件なのですが、襲いかかってくる女が容赦ない。情け無用と言わんばかりにメッタメタに向かって来るものを殺めていくので、この女が強いのか、周りが弱いのか全然わからなくなってしまうくらいに容赦ない。
屋敷女とはオチが違うと聞いたので、やはり観てみるか……とソワソワしています。
ここから先は、ネタバレゾーンです。
先に進まれる方は、ご注意を……
女の正体を知ってしまうと、サラを庇う気にもならなくなってきて、これは……酷いぜ……と開いた口が塞がらなかったです。
それにしても、サラを助けに入る人たちが結構いるにも関わらず、女がバッタバッタと殺して掛かるので、この人はサラが出産間近まで何か特殊な訓練でも積んできたのだろうかと思うくらいに犯行が鮮やか。いや本当に。
サラが唯一手に掛けてしまったのが、絶望の中で助けに来た実の母親という所も結構エグいというか。
女はただただ、サラの赤ちゃんが欲しくて犯行に及ぶので、ギリギリ(追い詰めはするけど)サラを殺さずに、まるで遊んでいるかのようにも見えた。
遊ぶにしても、大分と行き過ぎているので、このまま母子ともに死んでしまったらこの女どうするんだろう……とか変な心配もよぎるくらいだった。
後は、サラがクリスマスだというのに薄着なのがめちゃくちゃ気になった……赤ちゃんに影響ないのかな?? 腰とか冷やしちゃうよ大丈夫??? 男の人とかお巡りさんとか、めっちゃ着込んでるのに……一体どうした??って思ってしまった。海外映画ではあるあるなんだろうけど……
そしてプールに落ちたシーンとか、もうこれ赤ちゃん死んじゃうよおおお勘弁して……とハンカチ握ってました。観てて心休まる時が一切無い映画は久々かと思います。(いい意味で
こういうハラハラ系のお話で、ふとゲットアウトを観返したくなりました。あれも初見は何が何だかという感じなので……