扁桃腺と入院、摘出の話とか。
最近、本当にジャンプばかりで映画に行けてないというか、こないだやっとポケモンを観に行けたのと、オーシャンズ8、カメラを止めるな!も観に行きます!
ジュラワ新作も観ましたが、短文でもブログ書いて行きたいなと思いつつ中々書けていない阪本です。
今月の目標は4記事書くこと!
さて、今回は映画とは全然関係ない、私の元持病の話でも。
最近は寒暖差が激しく(主に暑さの方に参ってましたが)こんな時は決まって扁桃腺を腫らしていました。
いました。と言うことなので、今はもう摘出したので比較的元気な方だと思います。
・そもそも扁桃腺とは
咽頭の粘膜の中で発達したリンパ組織の一つ。リンパ組織なので、外部からはいってくる病原体を防ぐ役目を果たし、細菌やウィルスが入ってこれが肥大すると、扁桃腺肥大といわれるものになります。
これが腫れるとどうなるかと言うと、発熱や飲み込むことが困難になったり、下手したら脱水状態になります。(体験済み
この話を遡ると幼少期になりますが、小学生や幼稚園くらいの時もよく扁桃腺を腫らし、ヒーヒー言って布団に倒れていたのを覚えています。
この頃の母は、おまじないのように
「この扁桃腺は取らないものなの。悪いもの(ウイルス等)を喉でせき止めて、これ以上は下に行かせないために取らないのよ」と言っていました。
それをうなされ苦しい時にずっと聞き、当時はネットで検索と言ったことができない時代だったので、多分母は医者から聞いたことを私に言い続けていたのかと思います。
次第に「苦しくて苦しくて本当に辛いけど、これは取らなくていいものなのだ」と見事に擦り込まれてしまいました。
転機が訪れたのは、私が1ヶ月だけ1人暮らしをした時です。
18歳のときに、突然母から「もう働ける歳なんだから、家を出なさい」と言われ、当時お金もなかった私は兄の家にしばらくお世話になった後に友人と同居生活を始め、その後、文字通りゴタゴタがあって同居解消の末、レオパ◯スに1人で暮らすことになりました。
この時の季節は、冬から春に変わる頃。一番風邪をひきやすい季節で、私も例に漏れずに風邪からの扁桃腺肥大になり、ロフトの上で震えていました。
この時、初めて声が出ないほど喉が埋まってしまい、ヘルプの電話も掛けられない程でした。
夜の10時過ぎに何とか母を呼んだものの
「いま救急行っても、やってもらえることなんて少ないよ。それでもアンタは救急外来にかかりたいの?」と病人に水を浴びせるような発言を繰り出し、結局私はその日、喉の薬とポカリを貰ってロフトまで這って戻りました。
もう2桁年以上経つのに、忘れないものですね……こないだ母にこの話を言ったら、謝罪されました。
この後に、少しよくなる→悪化。を繰り返し、遂にはポカリも薬も飲めなくなった時、初めて車椅子に乗せられて病院まで行きました。
医者が開口一番「何でこんなになるまでほっておいたんだ」と痛みと熱で瀕死の私の肩を、思い切りガンガン揺すってきました。
この時、うなされながらも医者という人間に殺意を覚えたのは初めてです。
そして、歯科にある椅子に座らされ、何が起きるか全くわからない私に医者が「動いたら余計痛いからね」と、これだけ言ったと思うと、私の口を思いきり開こうとしました。(扁桃腺が腫れると口もろくに開かないです)
看護師さん2人は、私の腕と肩を抑えて暴れないようにしていました。泣いて暴れる力も無かったですが、本当になんの説明も無かったことがめちゃくちゃ恐ろしかったです……
その後、注射器で扁桃腺に溜まった膿を(力技で)取り除き、脂汗と痛みで泣きじゃくる私と付き添いの母に向かって注射を見せつけ
「こんなになるまでほっといてたんですか?! 見てください、30ccも膿が取れました。こんな事、異常です! 今すぐに入院してください!!」
こんな感じでしこたま叱られ、即入院。
入院してもまた扁桃腺を幾度となく腫らしてしまい、後にルームメイトになったMさんにも(猫の面倒やらで)ご迷惑をかけ、お金もどんどん入院費に持っていかれ、もう痛いのもお金が減るのも嫌だ!と腹をくくる勢いで摘出手術まで漕ぎ着けました。
当時、確か20代前半くらいかと思います。
全身麻酔も、この時以降やってません。
いやいや、もう2度とやりたくないです。
可能であるなら、取ってしまった方が良いと思う。
というのも、あまり悪さをしない扁桃腺もあると聞いて(個人差?)昔は「絶対に取りなよー!」と言っていましたが、今は「まあ、あんまり腫れないなら取るまでもないかもね」にシフトチェンジしました。
私は、摘出してから
・圧倒的に風邪をひきにくくなった
・風邪を引いても、喉の痛みに怯えなくなった
・薬や水といったものが摂取しやすくなった(扁桃腺が腫れると、喉は殆ど埋まってしまい飲み込むことが困難)
・薬が飲めることによって、病気の治りも早くなる(薬が飲めないので治りがどんどん遅くなる)
なんということでしょう、良いことしかない!!
脱水症状や、栄養失調に怯えることも無くなりました。(医者から「えっ……この時代に栄養失調……?(失笑」と笑われて、本当に色々ヤバかったのだなと身に沁みました。
身近な人たちが扁桃腺に怯えて日々暮らしていると知って、ふと書き出して見た感じです。
記憶が曖昧ですが、入院から手術で10万掛かったかな……? というところ。入院も1週間もしなかった記憶があります。
術後はただただひたすらに味の薄いものが出てくるので、それが我慢できずにチッ○スターのコンソメ味を看護師さんに見つからないように舐めて過ごしてました。
今となっては笑い話です。